こんにちは、有北です。3月から管理部に異動になりました。

今日は、消防用設備の連結送水管についてお話します。
街中のマンションの前にこのようなものを見かけたことはないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

これがまさに連結送水管(送水口)です。
連結送水管は、エントランス付近から上階へ消火用水を送り込むための配管のこと。
消防車のホースをこの送水口に接続して使います。

この配管は建物の地下を通って3F以上の各階の放水口につながっています。

これが放水口です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは中にホースが収納されてるタイプ。

消防車からの放水はだいたい2Fぐらいまでしか届かないと言われているため、
この連結送水管が活躍します。

連結送水管には2種類のものがあります。
湿式と呼ばれるものと、乾式と呼ばれるものです。
湿式は屋上などに消火補給水槽があり、常時配管内に水が張り巡らされています。
乾式は配管内に水は入ってません。
水が予め満たされている湿式の方が、高い建物には向いています。

屋上の消火補給水槽に繋がる配管のバルブ。
見切れてしまってますが、この左に消火補給水槽があります。

 

 

 

 

 

 

では、ここでこの写真をご覧ください。
箱はなんとなく、先ほどご紹介した「放水口」に似ているような・・・・

 

しかし、これは連結送水管ではございません。
「屋内消火栓設備」と呼ばれる消防用設備です。

 

連結送水管との大きな違いは、
連結送水管は消防隊が利用するための施設に対し、
屋内消火栓は誰でも使用できる消火設備であるということ。

連結送水管の放水口の写真と見比べて見てください。
屋内消火栓には「消防隊専用」の文字がありません。

 

屋内消火栓設備は、消火器では消火できなくなった火災に対して使用します。
消火栓箱の中にあるポンプをボタンで起動させることで操作を開始します
(バルブを開けて水を出すタイプもあります)。

1本の消火器の薬剤には限りがありますが、
屋内消火栓は建物内の水源から大量の水をくみ上げて使えるので
消防隊が到着するまでの間にも水での消火活動が可能です。

もし火の手を発見したときは、建物内の赤い表示板に着目してください。
消火器や屋内消火栓など消防用設備がそこにあります。

「放水口(消防隊専用)」と書かれた表示板は、消防隊が使用する連結送水管です。
もしも・・・のために、ぜひ頭にとどめておいてください。