工事部の井村です。
先日、畳表替え、襖の貼替の講習会を行いました。
畳は2~3年で裏返し、4~5年で表替えが目安とされています。
環境や使い方によっては短い期間で傷んでしまったり、逆に長く使える場合もあります。
畳に直に触れた際、洋服にイ草の粉がついたりするようなら表替えをオススメしますが、
畳表面の色も目安になり、黄色や褐色になっていると張替え時期と言えます。
ちなみに、こんな時は畳の張替え時期かも・・・・・
・凹凸が目立つ
・歩いた時、床が沈むような感触がする
・落下物のへこみや、すり傷が目立つ
・カビが生えている
・臭いが取れない
・汚れ・変色・色むらが激しい
襖には様々な構造と種類があります。
それを知っておくと張り替えの際に役立つこと間違いなしです。
襖は基本的に、上貼り、下貼り、引手、縁、骨などで構成され、近頃はそのデザインや材質も多岐に渡っています。
襖の種類は色々あります。
1)本襖(組子襖) 従来からある襖です。
組子(骨組みとして縦横に組んだ細い部材)の上に何重か重ね貼り仕上げます。
特徴は反りやねじれに強い。貼り替えに対応しやすく、通気性に優れていて温度湿度への適応性が高い。
大量生産できない。
2)板襖 組子にベニヤ板が貼っています。洋室和室の仕切りに使われることが多いです。
特徴は他の種類に比べ丈夫で重たいが枠が外せない
3)発泡プラスチック襖 芯材としてプラスチックの発泡体を使用しています。
特徴は軽量で安く大量生産しやすい。強度に欠け、貼り替えが難しい。枠が外せない
4)ダンボール襖 芯材としてダンボールを使用しています。
特徴は軽量で安価で大量生産しやすい。貼り替えがしにくく、変形しやすい
5)チップボール襖 組子襖の胴貼りにチップボール紙を使用しています。
現在広く普及しているものです。 特徴は貼り替えが何度も可能
一般的に襖を貼り替える時期は、破れてしまった時や、汚れてしまった時のように
明らかに見栄えが悪くなった時以外、貼り替えることがないと考えられます。
お住まいの地域や、設置場所によって貼り替えの時期は変わりますが、
一般的には5年というのがひとつの目安となります。
しかし、5年という長い期間だと、「この前張り替えたのいつだろう?」と貼り替える時期が分からなくなる可能性があります。
そこで以下の点を基準に、貼替え時期を判断して頂くことをおすすめ致します。
・全体的に茶色っぽい
・襖紙が剥がれている、もしくは浮いている
見た目の問題もありますが、建付けが悪くなるといった問題もあります。
襖が開きにくいと感じたら、建付けが原因かもしれませんので、張り替えや建付けを
検討した方が良いと思われます。
最近ではデザインも増えて来ましたので、張り替えを機に新しい襖紙を選んでみても面白いと思います。
色々と気になる事があれば一度、当社へご連絡を・・・・・
畳襖のイメチェン(洋風カラー畳・防水畳など)を考えている方もご連絡、お待ちしています。