40年を超える木造住宅の施主から、2階にあるトイレと洗面台の交換、隣接した風呂場にユニットバスに入れ替える工事を依頼されました。早速現地に出向き、現場を採寸してスケッチを起こしました。

001_風呂入れ替え平面スケッチ

スケッチした採寸図を元に、ユニットバスの納まりを検討します。その過程で風呂、洗面、便器の配置に問題があるのではないか?使用導線に支障をきたしているのではないか?との疑問を抱きました。施主と相談しながら壁を取り除き、トイレや洗面台等の水回り設備の統括的な配置替えを考えました。

改装コンセプト

ユニットバスについては現場の寸法に設計変更で対応できるメーカーを選定しました。風呂の形や壁の材質や色(アクセントカラーで一面だけ色を変えるなど)をどうするのか?また、様々用意されたオプションを選定していただくためにプレゼンシートを用意しました。完成予想パースも中々リアルです。

005_タカラスタンダード_UB1216

ユニットバスの発注から納品まで3週間前後掛かりますので、その間に内装工事を進めます。昭和時代のお風呂場は左官工事でしっかり作られており、壁、床を全て掘削して撤去するのは大変です。特に床は何層ものコンクリートで防水加工されています。給排水のルートを確保するために一端壁をスケルトン状態にします。

          009_風呂入れ替え

給排水のルートが確保されてバスタブが設置できたら、あとは工場で製作された壁・天井をどんどん設置固定します。オプションの部品も次々と壁に取り付けていきます。

     
今回の工事では木造で2階に位置していたので、給排水の配管位置の変更が比較的スムーズに行うことができました。位置決めにしても単に水回りの設備を交換するのではなく、家族にとってどのようしたら使い勝手が良いお風呂になるのかを現場を見ながら施主と会話し、部屋の配置までも変えることがリノベーション工事にとって大切であると考えます。